(三沢さんの記事はまだ途中ですが、石首市での暴動について触れておきたいと思います)
湖北省石首市で先日、現地の公安局長、裁判官家族らの麻薬密売の事実を知った市民が謎の惨死体で見つかる事件があり、市民たちが7万人という大規模な抗議行動を展開しました。武装警察や軍が大量投入され、鎮圧されたとの情報もありますが、4月の孫東東事件、5月の鄧玉嬌事件に続き、中国の物言う公民の台頭を印象付ける出来事で、きわめて重く受け止めています。
このへんには昨年訪れたことがあり、一部の雑誌で書きましたが、強盗や集団の大喧嘩に遭遇して治安が乱れていると感じていました。とはいえ今回の抗議活動はきわめてまっとうな要求であり、暴動という言い方をしたくはありません。かりに鎮圧されたにせよ、どのような処置が出るのか、見守っていきたいと思います。
前にも同じことを書きましたが、こうした出来事は来月も再来月も起きる可能性が大きいと言えます。