食事日記
20日・・・朝食9時半:チャーハン(花家地)、昼食12時:冷めん(草場地)、昼飲15時:コーラ(大鐘寺)、夕食17時半:四川鍋(西三旗)、晩飲21時:コーヒー(望京)、草場地泊
21日・・・昼食12時:武昌魚(草場地)、昼飲15時半:アイス(宋荘)、夕食18時半:貴州料理(武夷花園)、夜飲22時:ワイン(望京)、草場地泊
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(23時更新)
今回は公益NGOについていろいろと考えさせられる北京滞在となりました。
中国で代表的な公益NGOとして伝知行社会経済研究所と公盟法律研究中心があり(ただし中国政府の規制でNGOとしての資格を失い、会社として存在)、両者の発行するレポートは謎に包まれている税収の実態や法運用の実際など、中国の今を知る上で参考になります(ただし現在は持ち運ぶだけで問題になるかもしれません)。ところがそういう存在は当然政府からにらまれるわけで、ぼくの滞在中に公盟が脱税容疑で摘発されました。これはエール大学との共同作業がまだ終わっていないにも拘らず、すでに現金を受け取ったから税申告しないのはおかしい、というもので、作業が終わっておらず経費もわからないのに税申告ができるはずはなく、嫌がらせだと言えます。
強制捜査直後にここを訪ねました。前に訪れた時と比べると、パソコン、電話、資料が大量になくなっており、また大量の資料が散らかっていて、捜査の徹底ぶりを実感しました。代表の許志永を見かけた時も近くの喫煙所で警官らしき人を目にしました。7月30日には許志永が警察に連行されました。
また同じ30日にはぼくが雑誌で取り上げたこともある反差別運動のNGO・北京益仁平中心も強制捜査を受けました。ここは自らB型肝炎感染者である陸軍さんが主宰するもので、肝炎はもとよりエイズ。精神障害など多岐にわたる差別問題に取り組みます。最近では身長が低いもしくは太っている者を合格者から除外した北京大学医学部の入学試験の実態に異議を唱えたことで知られます。
2つのことが言えます。すなわち中国においてまともな発想やまともな取り組みがどんどん広まっていること、そしてもう1つは相も変わらず、まともなものが異端視され、迫害されること。
ぼくの知り合いの弁護士の多く(13人中10人)が今年春、弁護士資格を失いました。このように規制が根強く、しかもそれが乱れているようですらあることは前々から言っていたことで、特に驚かなかったのですが、今回は直接訪れた場所や人物がことごとく取り締まり対象になり、ショックを受けました。