ぼやぼやしていると夏が終わってしまうので残りの日記を片付けておきます。
(食事日記)
7月22日:昼食12時:湖南料理(軍事博物館前)、昼飲13時半:茶(玉イエン淵公園)、夕食18時半:弁当(航天橋)、夜食23時:貴州料理(将台路)、草場地泊
23日:昼食12時半:肉まん(草場地)、昼飲15時:茶(草場地)、夕食20時四川鍋(望京)、夜食23時:シシカバブ(望京)、花家地泊
24日:朝食11時:チャーハン(花家地)、昼食16時:NH906の機内食
北京日記09夏編はこれでおしまいです。
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2枚の写真を紹介します。いずれも北京益仁平中心です。
公園での喫煙の禁止を呼びかけるパフォーマンスを行なっています。全国から集まった大学生によるサマーキャンプでの社会活動の実践学習です。ほかにも格差反対、エイズ知識、障害者にやさしいインフラ作りを訴えるパフォーマンスが行なわれました。特に最後のパフォーマンスは目隠しをして北京の街を歩いてみるというおもしろい試みで、いかにこの街が障害者やお年寄りに辛い作りになっているかを実感できました。
ぼくも参加をし、思ったことを発言しました。みなさん各大学で独自のテーマでの社団(サークル)を主催する優秀な学生ばかりで、彼ら彼女らが活躍する十年二十年後の未来をたのしみにしたいという気持ちになりました。
日本ではこのような催しに慣れ、あるいはどちらかといえば飽きたような冷たい眼差しを向ける人もいるかもわかりません。けれども中国ではそうはならないでしょう。なぜなら。。。。。
そのわずか一週間後、同中心に警察の捜査が入った様子です。出版物発行が問題となったのですが、その出版物とは映画館で配るパンフレットの類にほかならず、べつに一党独裁を批判しているわけでもありません。ただ肝炎感染者を差別しないでほしいなどと訴えているにすぎません。不当な扱いを受ける人の権利を認めてほしいという、あるいは日本では人によってあまりにも当たり前になったかもしれないテーマで警察が動いてくることもまた事実です。
公盟法律研究中心の件はこのままでは許志永が逮捕されるということで違約金を払う方向になっております。前にも書きましたが、脱税とは名目にすぎません。問題となったエール大学との共同研究の中身ですが、法律の運用をテーマにしたものだとぼくは考えていますが、税収の調査と関係があるとも言われています。すなわち少し前に伝知行がレポートした税収の実態の調査に類するものだと言われ、その真偽にかかわらず公盟への捜査は伝知行への脅しにもなっています。中国では税金がどれだけ徴収され、政府にどれほどの収入があり、また収入が何に使われているかを知ることはできません(もちろんぼくを含めて外国人も知りえません)。そういう部分にメスを入れようとする社会的な行為が叩かれているわけです。法の正しい運用と同様、これまたまっとうな行動が叩かれる例だと言えます。
中国人は他人のことなんか考えない、自分のことしか考えないのだ。
このようなことを言う人は外国人にも中国人にもいますが、明らかにそうでない人をぼくは多数知っています。というよりぼくが付き合う人のほとんどみなが自分のことと同様、他人や社会のこともよく考えています。ただし、政府については自分のことしか考えていないと言えるかもしれません。もちろん、政府だとてみながみなそうではないでしょうが、確実に言えるのは社会や他人に目を向けた活動を弾圧していることです。そのようなことをすることで自分のことしか考えない人ばかりが浮かばれることはあるかもしれません。でも、社会に目を向けた活動は今後どんどん活発になっていくと思います。
そんなわけで中国に対する楽観と悲観が同時に駆け巡った今回の北京行きでした。