今日は細木数子なる人が「大分に大地震が起こる」とほざいた当日にあたるらしい。さしたる根拠にもとづいた地震情報だとかもしくは霊能者の予言ならば不安にもなろうが、諸葛亮にならって多少なりとも星占いを信じるぼくから言わせてもらえば、大分で今日大地震が起きるなどということは予言しうる範疇ではなく、明らかに彼女のできうることを逸脱している。そもそもマスコミが作り上げた占い人の予言などになんの意味があるのかわからぬが、別府あたりではホテルのキャンセルが殺到ではないにしても結構出たという。
本当に大地震が起こるのかはあと十時間以上の経過をもってみなければ断定できぬとしても、いい加減な推測であることはまず間違いなかろう。なぜわざわざ大分を選んだのかということからしても魂胆が見えてしまう。と言うのも、南海地震の範囲内(といってもスレスレの場所だが)で彼女にとって最もどうでもよい場所(同時に人も少ない場所)を選んだのにすぎないのではないか。彼女や彼女の取り巻き(メディア人)にとってはどうでもいいことなのだろうが、ただでさえ不況(地方の不況は年々深刻)の折、わざわざかきいれどきにつまらん予言をされる側の身にもなってほしいものだ。
それにしても、タレントがテレビで災害の予言をすることにいちいち目くじらを立てることもないのだが、それを真に受ける阿Qのごとき人が少なからずいるがために、そして阿Q的であることはぼくも無縁ではないがゆえに、非難の対象とせざるを得ない。細木数子という人物そのものではなくて細木数子という現象に文句を言ったつもり。