たいていこの時期は滞在客がいるのだが、今年はいない(しかも来年も4~6月の予約以外は空いている)。しかも今年も帰省はしない。同居人は卒論で大忙し。
まったく年末の気分がしないので、それならばいっそのこと、完全に普通の日として暮らしてやろうと思い始める。
今から年賀状を書き、おそらく7時に就寝し、昼過ぎに起き、上野に行って、あとはパソコンとハードカバー本に向かおう。夕食はホカ弁がいい。年越しそばにはカップヌードルを買い、ベランダで寒さをこらえ食べると、それはそれで充実感めいたものがあるかもしれん。
そう考えると、無理に年末だからと自分をその流れに合わせる必要もないのではないかと思い始める。少なくともぼくにとっては今日は年末ではないし、明日は正月ではない。
ふと実家が浮かぶ。電話をかけなくてはと思う。2月2日に帰省するのだから、こんな感じでもよかろうと思い直す。
とにもかくも、あれこれ考えめぐらした挙句、心の平穏が保たれ、作業に取り掛かるとする。煩悩を突き進むことになりはしないかとの、一抹の不安は、来年に残しておこう。