昨日は須賀努さん主催の「ビジネス寺小屋」講座で中国のNGOなどについて話をしました。こうした集いにあつまるビジネス関係の方はとても勤勉な方が多く、励まされます。ありがとうございました。
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食事日記
11月27日
朝食7時半
・・・チャーハン、ソーセージ、卵、肉包、レッドキャベツ生、コンブ
昼食12時半:鄭州旧市街地・河南省の有名鍋チェーン「李鑫記」
(社会活動家・常坤さん、弁護士・藺其磊さん、上訪者・李春霞女史)
・・・羊肉と白菜の鍋、烩面
夕食19時:鄭州市内健康施設
(社会活動家・常坤さん、弁護士・藺其磊さん)
・・・焼うどん、ブロッコリサラダ、ネギなど野菜炒め、あんまん(セルフサービス)、ビール
夜食23時:同施設
(社会活動家・常坤さん、弁護士・藺其磊さん)
・・・ビール、ゆで卵、水餃
鄭州泊
27日も鄭州を歩きます。寺や堀の跡、市街地などを回ります。同行してくれた中で李春霞さんは今回新たに出会った婦人です。上訪(直訴)の代表的な人物の一人で北京などで収容所に入れられた経験を持ちます。ぼくが接した彼女は豪傑と言うべき方で、鍋をご馳走してくれます。どんどん食べろと言われますが、胃袋が付いていけません。昼間でしたが、酒も進みます。彼女はぼく以上の酒豪でした。こうして次第次第に大陸に漬かっていくようになります。
鄭州は中国一人口の多い河南省の省都。とはいえ、今の日本の方にはあまりなじみもないかもしれませんが、思想が非常に曖昧になっている感のあるここ数年の中国で、ここが持つ官方と地下、あるいは新しさと古さをごっちゃにしたような現実主義がぼくを誘います。いろんな人にその人たちなりの人生や思い入れがある、そんな当たり前の事実をあらためて教えてくれます。
11月28日
朝食7時半
・・・チャーハン、八宝菜炒め、卵、肉包、レッドキャベツ生
昼食12時:鄭州市外れ、そこらへんの麺館
(図書普及活動家・胡聖年夫妻、劉真女史、回族の志願者青年・弁護士・藺其磊さん)
・・・羊肉烩面
昼飲16時:CZ3479便機内軽食
ビール、ビスケット
夕食20時半:重慶市・四川美院近くの火鍋屋
(器空間プロデューサー・倪昆さん、画家張偉・九九夫妻、トルコの若手女性画家Günes Terkolさんほか)
四川火鍋、白酒
重慶泊
28日は重慶に移動する日でしたが、夕方のフライトにしたので昼過ぎまで鄭州を歩きます。この日は大雨、気温も0度で、寒い日でしたが、若木書院という出稼ぎ労働者の子女向けの教育施設を無料で運営している胡聖年夫妻さんとの出会いが印象的でした。以前古本屋を営んでいたこともあって大量の本を用いて無料図書館を運営、市内はずれで流動人口の多い土地柄であることに気づき、今の施設を作りました。施設というのは夫妻が経営する粗末な雑居ビルの一室の眼鏡屋を使ってます。お金があまりないので店に住んでいます。眼鏡屋の利益の10%を還元するという方針で施設を運営しています。鄭州でも貧しい部類に入る風采の上がらない「よそ者」たちばかりのストリートにかくなる場所が誕生したことがうれしいです。
運営する胡さんは1970年代生まれの30代、ごく普通の庶民です。身長160センチ足らず、がりがりに痩せ、非常に地味で無口で温厚な彼と、やはり老百姓風の地味ないでたちで、そして快活な妻の、けっして豊かでないし、今ふうでもないけれども幸せな空間です。他の方が彼を紹介した次の言い回しが今回の旅で最も心に響いた言葉でした。
小人物、不平凡。
行くたびにこういう人たちと出会うのが鄭州です。