今夜は原宿・とんちゃんで開かれたプロボクサー・ボクシング関係者の集い(元世界チャンピオンもいたようだ)に主催者の友人というだけの理由で参加し、四十人のボクサー・記者・ファンの中に混って自分の無知をさらすことになったが、ボクシングと関わる人は門外漢の人にも案外親切にボクシングを解説してくれたりもし、疎外感を感じることがなかった。ボクサーとか格闘技をやる人はどこか常人とは違うオーラがあり、ふだんはきわめて紳士であることをあらためて感じた。これほどたくさんのボクサーと席を共にしたのはタイにいた時以来だから、十四年ぶりということになる。
たまたまぼくの向かいにいた二人の女性がともに女子プロボクシングと関わる人たちで、不勉強ながらぼくはそういう分野が存在することを意識しなかったが、話したり、あるいは顔を見たりするうちに、ボクシングをやる女性に独特の魅力が存在することにも気付いた。ボクシングでなく空手でもいいのかもしれぬが、強い女性にどうも惹かれやすいところがあるようで、そうした男勝りさにかえって女性を見出すのはぼくの奇癖なのかあるいは一般的な嗜好なのか、よくわからない。
「Mなのね」とある人に言われたが、たぶんそういうことではないと思う。
「酔うと友人に手が出てしまうの」などと話すジム通いの美女もいて、からまれてみたい気がしたが、残念ながら仕事があったために一人で先に帰った。今後ボクシングにハマったりすることがあるかもしれない。