最近仕事の依頼、それもあきらかにぼくがやらなそうな仕事の依頼が舞い込んできて、途方に暮れたりもする。日本の政治家や官僚や研究者に日中関係のインタービューをするアルバイトの記者、あるいはゴミ処理トラブルに強そうな弁護士、さらには証券と先物取引にかなり明るい定年退職者、などを近日中に探さなくてはならない。もちろんこれらの仕事をやる人にはそれなりの賃金があるが、ぼくに報酬などはない。
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作業を喫茶店ですることが多いが、ふだん静かな場所を選んでいることもあって、騒がしい客が来るとはかどらなくなることがある。騒がしいのがすべてダメだというわけでなく、同じ騒がしさでも気にならない騒がしさと気になる騒がしさがある。やかましいが通りの悪い声、というのがあり、こうした声は一般に気になるが、むしろ客のタイプであろう。自己主張の強い青年、中年婦人も気になるが、最も嫌なのが同じ会社員同士の大集団で男性の側に明らかにスケベ心がある場合。こういう時の男性は声が大きく、話はわざとらしく、またそれに女性陣が相槌を打つものだから、ますます調子に乗り、始末に追えない。昨晩は真横にこうした集団がやってきて何もできなかった。とはいえ、かつてのぼくは率先してこうした騒がしさを巻き散らしていたのだから文句もいえない。露天風呂で泳ぐ子どもを怒る資格がないのと同じだ。
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はや7月。ときめく7月。ああ7月。