最近、何をしているかの書き込みが減っている。そういう指摘もあったので、近況を記すが、毎日起きて、ブログを書き込んだり、何かを読んだり、執筆をしたりし、それが終わったら寝るだけの暮らしである。どこにいるかは別にして行動パターンは日々変わらない。思うところがあって、そういう時には外出や外食が気分転換にならない。来客があったりしてバタバタしてもいる。人によってはこういう暮らしがうっとおしく思えるかもしれないが、慣れている。思うところ、というのが形になり始めるまではいかんともしがたい。
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最近、AD時代の苦労を思い出すことがある。地名を聞いたこともない田舎の、村伝統の暮らしを実践している家を真夜中に探し出す必要があった時、村役場・学校・公民館・図書館・農協などのどれかに電話をかければ何とかなった。深夜だから業務時間外だが、宿直の警備がいて、彼が年寄りだった場合には昼間よりも有益な情報が手に入る。酒が入っているのか人恋しいのか、総じて警備員が最も多弁なのが深夜だった。これを編み出したのはぼくで、真似る者も出た。深夜にこれをやっておけば日中サボれるからであった。
このようなことは枚挙にいとまがないが、インターネットが登場した今、語れる知恵ではなくなってしまったかもしれない。と言うよりも、深夜に取材先とネタを探し出すことの意味そのものがあるのか、業界人だった頃は有益でも、今となっては照れ笑いなしでは語れぬ話だ。
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AD時代に限らず、高校時代の活動も大学時代の海外渡航も、実利を基準に考えると非生産的だし今ふうでもなかった。海外渡航については文章にしつつあるが、中学・高校時代やAD時代などはまだまだ頭の中で咀嚼されていない。語りえないものの、それなりに思い入れのあった体験がやたらと多いが、それはぼくだけではないかもしれない。