銀座で高校の友人と会う。マリオンそばの比較的安めの和食屋で鍋を食べる。
彼とはほぼ一年半に一度のペースで会うが、春より転勤するため少々早めのこの時期に会った。ブログの一年ほど前の書き込みにも彼と会った時のことが書かれていると記憶している。
彼は近ごろ母校で高校生相手に講演を行なったらしく、その時の様子やぼくたちの担任であった現在のその高校の教頭先生の話をしてくれる。話せば話すほど、時の流れに思いが行かざるを得ないし、彼が講演を行なったということはとても喜ばしくも思う。
彼と話しながら「変わらないな」と思ったが、彼は彼でぼくを「変わらないな」と思っていたに違いない。そして、不惑も近いこの年で「変わらないな」と思うことは実はそこそこ変わってきていることを好意的に見ていることに違いない。たぶん本当に変わっていなかったとしたら「大きく変わった」と思われるのではないかと思ったりもする。
次に会うのは彼の赴任中か、あるいは帰京後か、いずれにせよ来年以降になりそうな再会を愉しみにし始めている。一年以上の間隔を置いて会うことが愉しい友人を持てたことはぼくの高校時代における「数少ない」財産ではあろう。今度会う時も「変わらない」でいられるためにぼくは日々変わっていこうと思っている。