鳴子の旅では東鳴子の黒湯、中山平のグリーンの湯、そして鳴子で白い湯と3色の湯が楽しめる。ただ、前二者の入浴施設には満足できたが、肝心の鳴子ではまだ理想的な風呂に巡り合えていない。滝の湯は公衆浴場で、木造の風情ある造りでそれはそれで結構だが、いかんせん有名過ぎて客が多い。しかも場所柄スキー客なども訪れるのでやかましいこと渋谷あたりにいるのと変わらない。妻など女風呂で仙台の大学生という四人組に出くわし、例の滝で水かけごっこなどをやっていたらしく、温泉どころではなかったと言う。男風呂も日曜の夜だと言うのに三十人近い客がいていったん出ると次に入るのに苦労した。公衆浴場は有名な所も含めて結構訪れたが、これほど混んでいた例はなく、周辺でほかに有名な浴場がないからなのかもしれないが、せっかくの古風な施設に素晴らしい湯なだけに残念である。と言うわけで次に鳴子に寄った時は滝の湯を避けて東多賀の湯を訪ねたが、ここも子連れの地元客が多くてかなわなかった。次に訪ねる時はまた別の風呂を訪ねるつもり。(酸性含硫黄ナトリウム・アルミニウム・カルシウム鉄・硫酸塩泉)