明日もしくは来週月曜に発売のNHKラジオ「中国語講座」3月号で連載『北京アンダーグラウンド(続編)』第6回「女性主義」が掲載されます。機会あればご一読ください。
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明後日は春節(旧正月)で、明日は大晦日です。東京でもパーティーや集団での食事会などの光景が見られるでしょう。ぼくは風邪が完治しておらず、他にも体の変調があり、参加はしませんが、日本の正月の時がそうであるように雰囲気だけを味わおうと思います。
昔の暦をあてはめる春節は、例年1月下旬~2月上旬にかけてになることが多いのですが、ぼくが初めて春節を過ごした1988年は確か2月16日が大晦日でした。もう19年にもなりますが、夕飯の献立やどこに誰がどんな格好で座っていたかなどが鮮明によみがえってきます。あの時にハルビンで春節を過ごしてなかったらぼくが今中国と関わることもなかったはずで、それがよかったか悪かったかはさておき、運命的なものをあの頃の日々に感じます。
春節を体感したければ中華街に行ってもよいし、知り合いの家やパーティーに参加してもいいのですが、そこらへんのレストランで身も知らぬ集団がなごんでいる姿を見るだけでも雰囲気は味わえるはずです。ぼくがハルビンで過ごした時は、なにしろそこは地方出身者たちの職場でしたから簡素なものでしたが、ご馳走が出て、食い終わると大量の水餃子が出てきて、十二時が近づくとところどころで爆竹が鳴り、新年挨拶にあちこちに出かけたりします。お年玉なんかもあったりします。
都市の家庭では最近は春節の連休に旅行をする人も多いようです。そう書くと、なにやら個人主義的な気もしてきますが、全部が全部そうではなく、中高年のサラリーマンが故郷に住む親を初めての海外旅行に連れて行く、などということもちらほらと聞きます。