最近のぼくは中国人にぼくの知る中国を語り、中にはぼくの語る中国の事象に興味を持つ中国の人も出てきている。
一方、最近は日本の各地に住む中国人に日本のその地方を教わることが多い。そういう機会がぼくにはとても貴重かつ快感に思える。
概して言えば日本人の方が中国人よりも日本に詳しく、中国人の方が日本人よりも中国に詳しい、というふうに言えるだろうが、そのことが硬直化することを避けねばならないと思う。日本人にとって日本は母国であり故郷であるが、それは地球の一部でもあり東アジアの一部でもあり、日本人のみが日本を語る本家であるような理由はどこにもない。もちろんその逆もあてはまる。ところがそうだとわかっていても、いざ何かにつけ面と向かうと変な意地が首をもたげ出す、なんてことはないだろうか。少なくともぼくにはそういうところがある、そして、そういうところを破壊している。もっと破壊してやろうと思う。
以上のようなことを思い、気分を奮い立たせる。体調はここ数ヶ月で最も悪い。立って歩けないこともある。