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カテゴリ:読書( 31 )
中国古典が書店から消える?
 先に『論語』を探して、なかった話をしたが、『論語』に限らず中国古典が昔ほど売られていない印象を持つ。
 昔あった文庫シリーズがなくなっていたり、岩波文庫の棚で一冊も中国古典が見当たらないことも珍しくはない。返本がきかない岩波文庫の場合、本がないということが売られていないためか、それともそこそこ売れてしまっているためなのかがよくわからないが、いずれにせよあまり売れていないのには違いない。
 そして、コツコツと少しずつ、しかし確実に売れていくこのような本が置かれなくなる傾向にあるのか、それともこうした本が確実に売れなくなっている傾向にあるのか、そのどちらかなのかもしれない。
 古典を題材にした新書などはあるのだろうが、そうした本と原典とはまた意味が違うように思う。
 神保町や新宿に行けば見つかるだろうから困っているわけではないが、大きな書店でことごとく売られていないのを見るになんらかの傾向を思わざるを得ないのである。
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by gikyoudai | 2007-04-27 14:21 | 読書
灰色の思考
 そんなこんなしつつ読書する。深夜、コーヒーを置き、わかばをくゆらしながらする古典の読書は愉しい。今夜は孟子。
 中(ちゅう)を執(と)るは之(これ)に近しとなすも、中を執りて権(はか)ることなければ、なお一を執るがごとし。(中道は聖人の道に近いが、中道にとらわれすぎて臨機応変がなければ固執することと同じだ)・・・尽心章句上篇 
 論語にもあるが、儒教では固執のしすぎが避けられる。それがいかに正しいと思ってもである。本当の意味での中庸を重んじるからだとも言えるし、仁義を求めるあまりにある処世に固執することがかえって仁義を損なうこともあることの、現実感覚の妙だとも言えるかもしれない。未熟な存在にも誠実に語りかけ、理解されない相手であってもそのことで糾弾したり無視したりはしない。
 今、ぼくにとってあまりにも正しいことがあって、それがわからない人がいたとする。わからない人にわからせるために努めることは必須でも、同時にやりすぎないことにも留意しなければならぬのかもしれない。やりすぎることが正しきを正しくなくすることに配慮しながら。
 孟子を読むことはそんな現実感覚に身をさらすことでもある。孟子に限らず、簡潔に書かれた中国古典のわかりづらさ、すなわち「スカッとしなさ」に付き合うことは白黒付けづらい灰色の思考を強いるものだ。しかし、その「スカッとしなさ」こそが、実は今日読むことにも意義をもたせるのではないかと、最近考え始めている。表面上の道徳とかそんなことではなしに。
 そんなふうにゆっくりゆっくり読み進めていく。
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by gikyoudai | 2007-01-19 03:46 | 読書
マイノリティーという立ち位置から見る「公」とは
 図書新聞281号(12月9日号)の一面二面で大学の同級生だった永易至文のインタビュー記事(マイノリティーという立ち位置から見る「公」とは・・・<自由民権運動>のやり直しだ!・・・註)が掲載されていました。永易は同性愛者として「暮らしとコミュニティ、NPOを結ぶ/同性愛者のライフスタイル創造マガジン」と銘打った季刊誌「にじ」を発信する(現在は休刊中)ほか、各媒体で執筆・編集をしている人です。
 表題の通り、彼は生活者として同性愛者が共存しうる公的空間作りに働きかけようとしており、たとえば同性愛者の親に対する介護の問題、不動産探しなど生活のさまざま、偏見との向き合い方、そしてぼくたちの年代も他人事ではなくなった「老い」の問題などと向かい合っていき、そうした関心事を同性愛者同士で分かち合い、同時に社会全体に働きかけていこうとしているのではないか、とぼくなりに解釈しております。
 同性愛者でないぼくにも、彼のやろうとしていること、志向性は共感できるものであるし、興味深く読みました。
 ・・・・・片や息苦しい自分史本か基礎知識本、片や高踏的なスタディーズ本。じゃあ俺たちの暮らしとか生活を考えることってどこにいっちゃうんだろうて気がするんです。
と語る永易はこの問題を考える現場の人が少ないことを何度も言及しています。カミングアウトという衝撃的な体験を主軸に置く自分史本や一方的に知識を付与するマニュアル本は外部に開けた発想を持ちえず、つまりは議論を介在させず、仲間うちでよいしょするだけで終わってしまいかねない、一方で外部に開けるような視野は高踏的なスタディーズ本だけが担うのでいよいよ生活や暮らしから遠ざかってしまう。この二者とは全く別個の問題意識が実は存在し、それが自分が社会の中で生きることを考え合う、ということにほかならない、ところが、自分史本や基礎知識本も高踏的なスタディーズ本もそのことを拾い上げることはできず、結果として野放しにされるか既存のものを持ち出してあてはめていくしかないような、そのような疎外感とそこから出発する新たなる道の模索。
 以上のようにぼくなりに解釈すると、これは日ごろ中国などと関わるぼくにとっても共通する問題のように思えるわけです。マイノリティーという立ち位置から見る「公け」というタイトルが付いていて、これはこれで重要な視座ですが、マイノリティーが「公け」を見ようとする立ち位置、というふうに言い換えることもできるし、ぼくはその後者の立ち位置こそが何かを作るきっかけになるのではないかとも思うのです。マイノリティーというのはおそらく誰しもがどこかに持ちうる部分(モテないだとかも含めて)だろうし、その中で永易が同性愛者であることが余計にこの問題を切実にとらえざるを得ない意味で先を走っているような、そんな気がいたします。

註・・・自由民権のやり直しだ、という言い方にも興味をおぼえました。ぼくも自由民権運動は近代のとてつもなく大きな岐路だったと考えております。
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by gikyoudai | 2006-12-14 14:03 | 読書
春樹について
 明日(18日)発売のNHKラジオ「中国語講座」12月号で連載『北京アンダーグラウンド(続編)』第3回「春樹(チュンシュー)」が掲載されます。機会あればご一読ください。
 春樹とは中国の23歳の女性作家ですが、この人と話していると、自分より年下という気にさせられません。年齢を超えて、存在そのものを突き詰めようとする態度を彼女からは感じます。ですのでぼくは「中国の若者文化」などにはあまり興味がないのですが、彼女の作品や現れや、やろうとしていることにはとても興味があります。前々から書きたいと思っていたのですが、ようやく書く機会に出会えました。
 デビュー作の翻訳がようやく講談社から出版されましたが、もっともっと日本で心ある人に知られていい人だと思います。以前に撮った写真を紹介します。
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一体どこで何をすれば自分に最もふさわしいのか、といった話をしていたように記憶しています。ぼくが北京日記で書いている「愉しい出会い」だとかはたとえばそういったひとときのことです。彼女は中国でどちらかと言えば大人世代よりも同世代に好かれている人で、日本の若い人も興味を持ってくだされば嬉しいですが、ぼくがそうであるように年齢は関係ないと思います。
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by gikyoudai | 2006-11-17 18:48 | 読書
ツアー1989
 『ツアー1989』(中島京子 集英社 2006,5)を読む。おもしろい小説だ。
 80年代の終わりから90年代頭に催された「迷子ツアー」は、参加者の一人が帰国前に忽然と消えてしまう「奇妙な感覚」をツアー旅行者に持たせるために意図されたという。通常「迷子」は数日遅れで日本に帰るが、1989年に香港で催されたツアーで、本当に帰らなくなった19歳の青年がいた。痩せた地味男で「ときどき自分が消えてしまいそうな気がするんです」などと話し、不気味に思われたその青年が帰国前日に忽然といなくなった時、そのことを深く考えた人は誰もいなかった。
 そして、彼に関する記憶はほとんどなくなったまま、21世紀へと時は経つ。
 2004年、20歳のノンフィクションライター志望の若者が香港で「その青年」の失踪当時に綴った日本の恋人(片思い?)宛ての手紙らしきものを手にしたところからストーリーが展開される。当時の添乗員、ツアー客の会社員など、全く記憶がないようでいつつ、何か大切なものを置き去りにしてしまったなんとなくとした記憶の残骸があり、必死で過去と向き合う。そして、「迷子」の青年が吉田超人の名で、中国共産党に立ち向かう「スゲー奴」として、一部のアジア旅行者からカリスマ扱いされていることを20歳の青年は知り、彼の潜伏先であるバンコクに向かう。

 置き去りにすること、消えるような存在感の希薄な人間がアジアにとどまること、というのは確かに80年代の終末頃の重要な気分にほかならなかった。言葉にしづらいあの時代の空気を「迷子」という虚構に置き換えた出来栄えに対して賛辞を送りたいと思う。一昨年の『ジャスミン』(辻原登)や本作など、最近、一昔前から今に至る流れを追ったアジア題材の優れた小説が出ている感があるが、さまざまな要因から大勢が海外に飛び出したあの時代を真摯に語る上でアジアが欠かせないモチーフであることは声を大にして言いたい。

 「吉田超人」なる迷子は結局レッテルを貼られただけのただの人であることが判明する。言葉が出ない青年に対して彼は「君の探している吉田超人なんてものは、ほんとうはどこにもいないんだ」と語る。若者をアジアへ向かわしめる何かとは結局居場所を失うほどに肥大した臆病な自意識やそうした人たちの信じ込みによって作られているのに過ぎないのか。本作への感想と全く関係のない話をすると、ただ、吉田超人を「ほんとうはどこにもいない」で片付けてはいいのか、との思いも残る。香港にとどまり、現地の政治と立ち向かうことそのものはけっして幻想ではなくむしろ現実で、それが幻想にすぎぬのは幻想が現実だからなのだろう。このことは、ぼく自身に問いかけたつもりである。
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by gikyoudai | 2006-08-10 14:54 | 読書
鬼の栖 33人からなる私
 六本木の作業場でしばし『鬼の栖』(松永まみ著、新風舎文庫、800円、2006年5月9日)を読む。

 多重人格者である作者の半生記。「中学生日記」の生徒の一人でもあった作者は父親からの強姦、母親・弟からの虐待を受けるなど壮絶な思春期を生き、見合い結婚をして一子をもうけるも離婚。その後は大型トラック運転手、本屋、花屋、喫茶店の店員、ガソリンスタンド従業員、老人介護施設のヘルパーなど職を転々としつつ、女手一つで息子を育て上げる。
 本書は作者の波乱に富んだ人生が描かれるが、多重人格がゆえに「私」に類する人が33人も登場し、それぞれが全く別個の個人であるかのように提示され、さらには「私たち」(外面的には「私」一人しか指していない)という言い方もなされるなどして、読み初めの頃はこれらの人称に戸惑うことになる。もっと平明に描けばよりインパクトが出るのに、なぜこのようなわかりづらい書き方をするのだ、などと脳裏に一抹の疑問をおぼえつつ読み進めたが、ある箇所で、作者が多重人格を抱くようになるのが、幼い頃受けた虐待から身を守るための、一種の白昼夢状態を作り出すためのものであることがわかるようになる。つまるところ、作者に降りかかるさまざまな屈折・困難・苦痛を回避すべく、作者はその時の「私」とは別個のもう一つの「私」を作り上げることで事態を乗り越えてきたわけだ。33人とはそのまま彼女の苦境の遍歴であるととらえることができる。
 その作者がやがて自身の多重人格を認識し、これを見つめ、さらに息子を通じて初めて絆のありがたみと頼もしさを実感していく中で、執筆の動機そのものでもある過去を踏み越えて人生を進んでいく肯定が後半のくだりで描かれ、これら33人を操る作者の書き手としての「私」が、バラバラながら統一性を帯びていきつつ、明日を生きていこうという気にさせられる。後半を読むあたりでは、33人もの「私」が登場することをむしろ合点しつつ読ませるようになっているのはさすがだと思った。

 書く方法というのはさまざまだが、変則であろうと真っ正直であろうと、書かれ方と書かれた内容と作者の文を進める結果としての「生」が合致していくところに方法の必然性が存在する。この作品は複数の主語がまさしくそれであった。
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by gikyoudai | 2006-07-11 11:07 | 読書
ミニコミ媒体
 ミニコミ媒体を読むのが好きだ。大メディアと較べてどうだとかいうことではなしに、おもしろいミニコミ誌に触れると、都市が動いてるんだなあ、という気にさせられてくる。小さなイベントや店の情報、いろんな活動をする人の文に触れる中で、何をするわけでなくても立ち上がろうという気にさせられる。

恋するアジア49号・・・この雑誌は書評がおもしろく、一般の書評の形式で言語化される以前の書き方がなされていて、最近のアジア本の動向をつかむ上でとても参考になる。今回もおもしろかった。
 書評以外では
「難破船ブルース」・・・・作者独特の「人間の味わい」の置き所と沖縄生活がうまく組み合わさっている。今まであまり見られない形での沖縄がとてもよくあらわれた名文で大変おもしろく読んだ。

「台北ゲストハウス物語」・・・経営者がどういう人であるかに突っ込んだ特集で、これでもか、これでもか、と言わんばかりに観光情報が出てこない。当然ながら俗人のぼくは違和感をおぼえるが、おもしろい試みだと思った。

「ソウル25区界隈」・・・これだけで判断できないかもしれないが、郊外区を通じて韓国の今を訪ねる試みはおもしろいと思った。ぼくが中国でやっていることもこれに通じるかもしれないし、日本でも東京の郊外というモチーフはますます表面化されそうだし、郊外がおもしろいということの東アジア的意味などを考えたりしてしまう。

「ベトナム考視講座」・・・よく調べられていて、また、わかりやすい文章だが、出発点がわかりづらい。出発点と言うのは、コートジボアールがいかに未発達であるかをいくら説明してみたところで仕方がない、ことと同義で、作者が考えるほどぼくはベトナムを評価してなく、またそれはぼくが殊更変わっているのだとも思えず、「そりゃそうだろう」ということがえんえんと続く気がしたことだ。虚像と実像という場合の実像よりもむしろ虚像を知りたくさせられた。そして、かりに実像として掲げられる問題があったとしてそれをどう克服するかの試みにクローズアップすることを楽しみにしたいし、作者ほどの能力があればなおさらそうだと思った。

「酔いどれ館」・・・連載の一回目で、歌舞伎町に埋没した作者の私小説風ノンフィクション。歌舞伎町の韓国女性とのやりとりからいったん数年前の新潟の貧しい日本人の話に移り、そこからまた歌舞伎町における6年前の記憶に戻る、といういっぷう変わった書かれ方がなされているが、このねじれにとても興味をおぼえたことも確かだ。

「アチェ人と見つめた心の『復興』」・・・作者がアチェを今も追うことに敬意を表したい。アチェ人の中に津波以後の一年をずっとカメラで追っている青年がいる、ということはおもしろかった。その人がワンオブ・アチェ人にとどまらないような、彼の家族やアチェへの思いとかだけではなくジャーナリスト・表現者・カメラマンとしての思いも知りたいとは思う。

「アジア言語学者のポルトガルの壁」・・・勉強になった。長い文章の記事が続く中、コンパクトでとてもよく落ち着いている。

「白団」・・・楊氏を探し当てたフットワークに敬意を表したい。勉強になったしおもしろく読んだ。

全体としてとてもおもしろく読んだ。いまこれだけアジアネタを堪能できる媒体は限りなく少ないのではないかと思う。
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華友4号
・・・在日中国人のためのフリーペーパーで機内誌のようなわりと豪華めの紙にカラー写真がふんだんに使われている。苦学生だけでなく、なんとなく日本に来たような、わりと豊かめの留学生をも読者対象にしているようで、実際にそういう人が増えていることは確かで、在日中国人向けのメディアも今後よりバラエティーに富むのではないかと予感させる媒体として今後も注目していきたい。この手の媒体で必須になる東京の地下鉄地図やビザ取得の指南などがあるkとおはもちろん、世田谷区が子育てにいいと思われているとか、花見の愉しみ方、とか、特集も興味深かった。
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JICA2006/4
・・・ミニコミと言えるのかわからないが、個人の活動に重きが置かれている点では含めてもいいかと思う。青年海外協力隊などJICAの活動をメインにした雑誌で、当然その制約はあるが、昨年以来、隊員のその後の日本における国際協力活動や各団体の国際協力のニュースなど、個に注目する姿勢がうかがわれ充実してきているように思われる。今号は特集が「国内事業」で殊に興味深かった。公的機関が勝手に企画して交流事業をやるのでなく、すでにある交流事業を助けるのが公的機関の役割だと思うが、そういうふうな方向性になっていくのではないかと期待したりもする。結局公的機関も大勢の個人のものなのだから。
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by gikyoudai | 2006-04-20 15:30 | 読書
外に出ようか
朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に ふれる白雪
(坂上是則・古今)


静夜思          李白
牀前看月光・・・・・・・牀前(しょうぜん)月光を看る
疑是地上霜・・・・・・・疑うらくは是(こ)れ地上の霜かと   
挙頭望山月・・・・・・・頭(こうべ)を挙げて山月を望み
低頭思故郷・・・・・・・頭(こうべ)を低(た)れて故郷を思う


 いずれも素敵な詩です。確かに雪道は月の光のように白々と照ります。上の和歌は前の夜の月を名残惜しむかのようですし、後者の李白(雪ではなく霜ですが)は寂しさを引き立てますが、今まで家にこもりっきりで作業していたぼくにとっては、街が華やいでいるようで、むしろウキウキしてきたりもします。さっそく作業の場を外に移すことにいたします。
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by gikyoudai | 2006-01-21 18:59 | 読書
百人一首への違和感
 近ごろトイレに高校時代に配布された百人一首の本を置いてあり、ぱらぱらとめくっている。トイレで腰掛けている時は案外読書欲が高まるようで、特に読むに時間のかからぬ韻文は都合がよろしく、啄木や芭蕉や李白などを置くこともある。
 それにしても・・・・・、と百人一首の歌を眺めるたびに溜息が出る。なぜこうも恋愛の歌ばかりなのだろうか。しかもその恋愛というのが思いだの会いたくても会えない心情だのを綴っているものばかりであることが腑に落ちない。恋愛の愉しさだとか興奮だとか、相手の素晴らしさだとか、時とともに成熟する恋、というものにはまるで触れられず、ひとえに片思いの思いばかりが肯定されているところがわからない。恋愛ばかり、と言うよりは、恋愛すらもない、と言えなくもない。この国の先達は「会えない異性に会いたい」気持ちだけで生きてきたのか、とも言いたくなる。
 高校時代の学習の大きな躓きに古典歌のこうしたつまらなさがあった。中学の頃、徒然草と芭蕉に接しただけに古典に対する思い入れは強かったのであるが、出てくる歌出てくる歌が思慕の歌ばかりで、ちょうどその頃自分は片思い中だったので読むたびに古典などはどうでもよく片思いのことばかりが思い出されて、ほとほと嫌になった。こんなものを読むとますます苦しめられるのではないか、それ以外の何物も得られないのではないか、などと思ったものである。そして、そんな歌があのスローモーな独特な語りが付けられることで変な権威付けをされることも嫌だった。
 ある年長者にこの思いを打ち明けたところ「いや、いずれ歳を取ればわかるよ」と言われたのだが、いまだにぼくには呑み込めないところがある。
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by gikyoudai | 2006-01-15 21:07 | 読書
ある「中国叩き」本の若手著者に
 ぼくという人がいた。ぼくは昨日もぼくで、今日もぼくだった。ところで、あなたという人がいた。あなたは昨日もあなたかどうかわからず、そして、今日もあなたかどうかわからなかった。すなわちあなたがどんな人であるか、ことにぼくとの関係においてどんな人であるのか、昨日も今日も謎だった。
 ぼくが男で、あなたが女だとしよう。逆でもいいのだが、ともかく、昨日、あなたはぼくに100%寄り添う形で近づいてきた。100%寄り添われることはけっしてうれしくない。なぜならそこにあなたの人格が見出せないから。けれども、ぼくはなんだか物足りなさをおぼえながらも近寄ってきたのだからと拒まなかった。そして、ぼくなりの流儀であなたに近づこうとした。
 ところが今日、あなたは突然、今までの態度を100%ガラリと変え、ぼくを攻撃し始めた。「今まで(ぼく)に近づいてきたのが騙されたのだとわかった」と。なぜ?そして、ぼくの疑問は今日になってあなたがぼくを攻撃することよりも、そもそもなぜ昨日、100%の形でぼくに寄り添ってきたのか、に向けられた。ぼくが問題多きことは認めよう。でも、一人芝居を演じるあなたって一体誰?
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by gikyoudai | 2005-10-13 18:04 | 読書
   

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