心筋梗塞は手術が成功して経過が良好でも発症後比較的早い時期は合併症が起こりうるので予断を許さず、入院生活が続きます。そもそもいったん心臓を損ねてしまうと日常の思わぬ出来事がスムーズにできなくなります。階段の上り下り、入浴、会話などです。
一般病室に移ってからの入院生活は経過の観察・正しい生活習慣・心臓リハビリの3本立てで進みます。経過が良好であると元気になればなるほど退屈になります。ただし、実際には頭で思うほど元気ではなく、もどかしくもなります。
1月10日から一般病室で生活を始めました。4人一部屋でしたが、隣の人が夜中に大変苦しく咳き込むので心細くなり、なかなか眠れませんでした。ただ病室ではすることがないので睡眠不足の問題はありません。おそらく刑務所もそうなんでしょうが、なんにもなくただ時間が過ぎていきます。こういう生活をしていると時間をかききってくれるものが恋しくなります。すなわち、医師や看護士の巡回、3度の食事、面会です。自由に部屋から出れるようになれば別ですが、それまでは誰かが来ない限り平板な何もない時間をすごさなくてはなりません。退屈だと焦りや後悔が混じり、気が滅入ったりもします。面会はとてもうれしいもの。食事時間と重ならないことをおすすめします。
食事は朝8時、昼12時、夕食18時で、どこでもこんな感じかと思います。減量を命じられており、1400キロカロリーメニューでした。これが意外とうまいのに驚きました。禁煙で飯がうまく感じるのか、食事の時間そのものがありがたいのか、それとも調理師たちの努力なのか、それらのいずれでもあるのでしょう。一食一食感謝の気持ちで食べます。