たとえば男女が食事をし酒を飲んでさあ帰ろうと言う時に突然男が口説き始めたりする場合がある、ということについて話すのだが、あるプレイボーイは次のように心の動きを話す。
「最初からそういう気があったことは実はそんなに多くなく、話しているうちにその気になったこともそう多くはない」
となると、なぜそんなことをしたのか、ということになるのだが、最初から最後までその気にはならなかったそうで、口説かなければ申し訳ないのではないか、などという心理が働いてしまい、かりに1%でもそういう確率があるのだとしたら残る99%の確率で拒絶されることがわかっていても口説こうと考えたらしい。
そう言われてみると、たしかに若い頃、拒絶されてもその後も会い続けることは可能だったが、何度も食事をして口説かないままでいるとプッツンと連絡が途切れてしまうようなことに数多く出くわしたりもした。
ここらへんの女性の心理を読むことは難しい。こうしたことに限らず、ぼくはいまだに女心なるものがわからない。かつてはわかろうとしたが、今ではわからないままいかに付き合っていくかをわかろうとする、というふうになってきている。