東京ドームでジャイアンツ戦のチケットを買うことについて書いておこう。長文になるが、ふだんの文にあたるのは上と下の文だけで、下線を引いた箇所はいざ前売りを買いたい場合の資料ぐらいに思ってほしい。資料の中でも太字にした部分だけを拾い読みするとなんとなくわかると思う。
上野の事務所で早朝まで過ごしていて、ふだんならば朝のバスで帰宅するところだが、この日はお昼の新幹線で遠出せねばならず、帰るのも面倒くさい。読書や書き物をするには眠いし、かと言って今から寝ては寝坊の恐れもある。そんな折、めったにみない新聞を読むと、お盆週末の読売阪神戦3連戦の発売日が今日だと言う。
ぼくは並んで何事かをやるということが嫌いで、それはそれが嫌だということに加えて腰が悪いことにもよるのだが、ともかくコンサートや映画で会場に入る際に行列に加わることも苦手でそれだけがゆえに行かないことも多い。
とは言え、朝6時の時点で事務所の中で何もせずに昼前まで過ごすことも苦痛であり、何かやっていたい。だとすれば、前売りの行列に加わりじっとしていることはこういうタイミングの際にふさわしいのではないかと考えて、前売りの仕組みをあれこれと調べ始める。とりあえず7時半までに東京ドーム22ゲート奥付近の行列に加わってなければならない。
以下、チケットの買い方
①水道橋駅からドーム方向に歩き、ケンタッキーの前で左折(靖国通り)、ドームホテルよりも少し前で右折して直進すると最も水道橋駅寄りの22番ゲートに出る(人の流れからなんとなくわかる)。やたらと係員がいるのでどこで並べばいいのかをきく。質問する人がやまほどいるので、特に自分から訊ねなくともわかるはずである。
②試合日ごとに行列ができている。行列の最後尾の後ろにプラカードを持ったj係員が立っているのでその前で並ぶ。
③並んでいる層は昔予備校の模擬試験会場で出会ったような人をそのまま大人にした感じ。すなわちぼくと同世代か少し上下ぐらいが多く、女性や若者は少ない。グループ連れも目立つが、一人の人も多い。グループ連れは男の集団ばかりでカップルは少ない。殺風景だ。
④つい数年前までは行列が道路にはみ出したとか、ダフ屋に雇われた青カンがたくさんいたとも言われたが、野球人気の衰退からか、そうした光景は見られなかった。
⑤7時半で行列に加わることは締め切り。10分ほど待つと、抽選予備券という、これから行なう抽選をする際に必要な紙切れを渡される。割り込みや不正を避けるためだ。
⑥さらに15分ほど経ってから抽選が始まる。列の先頭から始まり(ぼくは867番)、抽選会場までひたすら止まっては歩くの繰り返しでドームをほぼ半周する。 ぼくの列には2000人前後がいたようだ。多いといえば多いが、2000年ごろは4000人ぐらいいたこともザラだったともいう。
⑦30分後、ようやく自分の番になる。木箱の中に入ったクジを引く。出てきたのが写真の紙切れ。
⑧この購入整理券は各試合日ごとに別々でぼくは8月1●日の阪神戦。番号は304番。すなわち8月1●日阪神戦のチケットを304番目に購入することができるということ。この券一枚で4枚までチケットを購入することができる。購入は10時からでぼくの順番が回ってくるのは11時頃。新幹線には間に合う。
⑨この日は阪神三連戦のほかに前後の広島戦・横浜戦のチケットも売っていたが、行列が最も長いのは阪神戦。その阪神戦にしても「お盆のわりに混まなかったな」という声を方々で耳にした。
⑩ちょうど所用があり、10時半に再びドームへ。101~150番、151番~200番、のようにプラカードを持った係員に誘導されて50人の列を作る。
⑪ホームページなどをみると、100番以内でS席売り切れ、150番で外野指定売り切れ、300番でA席売り切れ、などと書かれているものもあるが、ぼくが買う時点で売り切れの席種はなかった(1、3塁側とも)。304番と言うのはそれほどいい番号とも思えず(上位7分の1ぐらいか)、実にあっけなかった。
感想
☆思ったほど大変でなかった。甲子園の阪神戦の方がはるかに買いづらいものと思われる。
☆野球人気が落ちたと考えるよりも今までが異常だったととらえるべきだろう。
☆北方と思われる(言葉から)中国の人をしばしば見かけた。東京見物のうえで相撲のないシーズンは野球も悪くはなく、今後旅行案内目的でまたドームの前売りを買おうかとも考え始めている。