早朝、ベランダの植物に水をあげ、唐辛子の実が出ているのに気付く。緑色の実が固まるようにして縦に伸びている(写真ではわかりにくいが中央付近)。これからだんだんと朱色に色変わりしていく。真っ赤になって膨らんだら採取し、1週間ほど干す。食べごろは10月頭か。
唐辛子は種類が多い。今年も中型・小型の2種類を育てていて、たとえばカレーを作るときはその時の気分によって大きいのを入れたり、あるいはまだ熟しきってない半緑色のやつを入れたりと、いろいろと使い分けすることが料理をたのしくする。
家に籠りがちなぼくには水をあげることはいい気分転換だ。家のパソコンは30分に1度強制終了してしまう不良品で、じれったくもなるが、水をあげる用のあるおかげでパソコンを蹴飛ばさずに済んでいる。水をあげれば立派になる、ことは日ごろ達成感の薄い身としては大いなる充足感をもたらし、夏から秋にかけてのこの時期はしばしば「ベランダ菜園」にはまる。
おすすめはシソと唐辛子。育てるのが簡単で、たんに早朝か夕方に水をあげておけば自然と育つ。しかも、この2つはおかずとしても使い勝手がよく、忙しい時など、ご飯を炊いておけば、夕飯はそこらへんで買った豆腐でもおかずにし、そんな質素な食事でも豆腐にベランダのシソを添えるだけで、太陽と土と水のエネルギーを分けてもらったような、なんだかご馳走を食べたような気分になる。