昨晩はよく行く東新宿からゴールデン街に移り、明け方まで飲んだために、酒がなかなか抜けなかった。野球漫画の「あぶさん」の中には登板当日を二日酔いで迎える投手が出てくることがあって、風呂にもぐったり、牛乳を飲んだりといろんな苦労をしているので、それらを真似してみたりするのだが大きな効果はない。落合監督も「30代からは酒が抜けなくなる」と言ってたし、暴飲を控えねばならぬ年の頃か。飲みの席が愉しければ愉しいほど注意せねばなるまいが、そういうことがなかなかできない。
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会津に行くことになり、乗車券を購入。「東京都区内→大宮」で9560円。経由が越後湯沢、上越線、只見線、磐越西線、東北線、となっている。いわゆる一筆書き切符。鉄道マニア時代の名残りでこういう訳のわからない切符を買うと心がときめいてしまう。
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朝日新聞の生活面で8月19日から3日間、戦後のホームドラマが家族に及ぼした影響を書いた連載ルポをやっていて、友人が書いたものだが、こういう企画は何度も続ければいいと思った。ドラマだとかヒット曲だとかは自分にかこつけて語りたくなるもので、読んでいるうちにドラマについて語りたくなった。
時間が進むのが惜しい、前の日ぐらいからその番組が気になる、というドラマが、テレビに親しまなかったぼくにすらあり、それらは直接的・間接的に当時の生活心情を反映し、ことに何気ないシーンのある空間に強い執着を持ったりする。ストーリーなどよりもシーンに触れている瞬間がたのしいような、太宰治や村上春樹の小説を読むのに近い鑑賞の仕方をしていた。そして、ぼくにとってのテレビドラマの生活史はうらぎられることの軌跡とでも呼べるものだった。
などと書いていたら用事が入ってしまい、詳しく書くのはいずれの機会にするが、思いつくままに記憶に残るドラマを挙げてみる。
岸辺のアルバム・・・国広富之と風吹ジュンが駅近くのいかにも小田急線的なコーヒーショップで会うシーンに憧れた。何者でもない高校生・大学生の、等身大的な男女の触れあいに憧れることが学生時代によくあった。竹脇無我の突飛な行動も一時期の心の支え(=勘違い?)になったりもした。
夕陽ヶ丘の総理大臣・・・中学の頃、これをみて、高校はなんと素敵な場所だろう、と思った。海のシーンが多く、ぼくの高校も海の近くだったから、あの画面のような高校生活が展開されることを夢見たが、現実は違った。
高原へいらっしゃい・・・田宮二郎と前田吟の経営者陣はもとより、若いホテルマンたちが若さを生きているのが好きで、展開など関係なくシーンに触れていることがたのしいドラマの代表格だった。あの番組の池波志乃が好きで、後にキャンプ場のバイトをしたときにそういった出会いがないかと期待したりもした。
ふぞろいの林檎たち・・・高校の頃に最も流行ったドラマで、テレビなどみないとうそぶいていたぼくもひそかに見ていた。
ほかに見たことがあって、おもしろいドラマと言えば、サインはV、スクールウォーズ、俺は男だ、傷だらけの天使、男たちの勲章、ザ・ガードマン、特捜最前線、太陽に吠えろなどか。最近はドラマをみて時を奪われることはなくなった。
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明日は選挙。ぼくも投票します。