今回の選挙で、声が反映しにくい要因はあれ、それにしてもこれだけの自民党圧勝を予測することは、よそのサイトをいろいろと拝見しても、なかったわけであるが、結果はあの通りになった。
内閣支持率が急上昇した、とのアンケート結果も出ているが、かかる情報に触れるたびに、「どのような人が支持しているのか」が、顔やライフスタイルなど、なかなか浮かんでこない。それは選挙に限らず、ベストセラーの本、好きな有名人だとか、ヒット曲なんかにしても、自分が触れることはほとんどなく、しかも、そういう人は少なくなさそうである。
支持するのはどういう人なのか、少なくとも言えるのは、いろんな意味でぼくとは縁の薄い人だ、ということで、同じ日本人とは言え、ぼくには実存主義を重んじるシェラレオネ人よりも疎遠な存在に違いない。そして、良いとか悪いとか判断するわけではなく(判断する必要のある場合も、もちろんあろうが)、ここまでのズレが自分との間で生じていることはそれはそれで興味深いことである。というのもぼくはあるけっして小さくないコミュニティーの中において、けっして変人でも特異な存在でもなく、ぼくたち、という言い方をすれば、ぼくたちはけっしてものすごい少数派ではないからだ。
中学では日本の事をよきにしろ悪きにしろ一つの家族のようにイメージし、考えるように教育され、その影響から脱しきるのは容易ではないが、実際は平均的日本人、などはとうの昔に葬り去られたもので、ただただ認識と現実のズレがあって旧勢力があがいているのが今だ、というふうに考えることにしている。