上野の丸井の前でクリスマスツリーを発見。毎年思うことですが、ぼくはクリスマスに向かう雰囲気が好きです。理屈ではなくてなんとなくそわそわする感じでしょうか。あるいは昔々、クリスマスに愉しい日を過ごした名残りなのかもしれません。今は何もそわそわする出来事もないのですが、そわそわだけをおぼえているのでしょうね。
冬に向かうこの時期も好きです。外の輪郭が鮮明な気がし、色とりどりの服もきれいに感じます。物思う散歩なんかにも適度な寒さです。どういうわけか、1970年前後と言うと必ずこの時期の西陽の差す無機質なマンションが浮かんできます。シューベルツの「風」なんかがラジオで流れていたのを記憶するからでしょうか。散歩をしていると「風」だとかタイガーマスクの終わりの唄の「みなしごのバラード」だとか、その時々に応じて古い曲が脳裏を流れます。